C通信 98: いること、あること TO BE, TO EXHIST

Living things exist, not being. It is a thing, a lifeless thing. The dog is there. The stone is there. But the plant is not there, it is there. The coral is there even though it is an animal. There is a bird mozu. The lion is there. There …

C通信 97: 珊瑚、岩石、アセファル宇宙人

珊瑚「アー、にんげん人ってなんなのよーっ、命の大切さばかり言って・・そのわりには平気で殺し合いをするんだから・・・しかも武器を使って殺したりする・・・どうなってんの?」 岩石「ムー、おれたちの何億年の時間から見たら、今はにんげん人がはびこっている特殊な時期なのかもしれねえな。たしかにあいつらいつも命、命だ。生命体なんだからしょうがねえにしてもなあ。おれたちはそこじゃあ命がない無生物っていうことになるんだけどさあ、たとえばカルシウムが超新星爆発で生成されて今は生命を支える骨と…

C通信 96: 放散虫と石 Radiolaria and Stone

 アセファールは石になることを実行に移す。ヒントになったのは放散虫とチャートの関係である。放散虫は小さなアメーバ状の体のなかに、二酸化珪素(=SiO2)の骨格を持つ原生生物で、死んだあとに海底に堆積した骨格が長い年月を経てチャートになる。カルシウムではなくガラスの骨格なのだ。チャートの主成分は二酸化珪素で、石英と同じく無色透明だが、含まれる不純物によって色が変わる。よく見られる赤いチャートは鉄分によってその赤色を得る。  アセファールが注目するのは放散虫の堆積速度である。無…

C通信 95: 三つ目の岩石小僧、タイタンの爆縮、圧力    Three-eyed rock boy, Titan implosion, pressure

三つ目の岩石小僧    こっちの世界から見たらあっちはおかしいぞ。タイタンとかいう潜水艇が大きな水圧でつぶれてにんげん人5人が死んだらしいな。エクストリームツーリズムとかいうらしいけど、どうしてそこまでして海底に沈んだ船を見たいのか、気が知れないよ。しかもタイタンは実験的にカーボンファイバーでつくられていて、これが構造的な欠陥だったといわれている。もしもの事故の際に知らせる手段も構造も無しに潜水して、小さな亀裂から爆縮圧壊したらしい。タイタニックは水深3810mの海底に沈…

C通信94 : 山がうたう The mountains sing

顔をもった山が現われた。山はうめくような低い声で何かを言い出した・・・というかこれはうたなのか? 山は行く おれたちは運動をしているのさ マグマからかんらん岩、かんらん岩が沈んで玄武岩、玄武岩が溶けてさらに軽い花崗岩 あるいは玄武が変成、緑色岩 山は行く 石灰岩は珊瑚やフズリナの堆積から チャートは放散虫の堆積から そんなこんなで数億年 山は行く 35億年前超新星爆発 生成されたカルシウム 血液鉄分 元はやはりチョウシンセイバクハツー

C通信 92 : 死者の招喚

   1923年、関東大震災で旧陸軍被服厰に避難し火災旋風によって焼死 1945年、特攻隊少年飛行兵として戦死 1945年、ひめゆり学徒として動員され、砲弾に当たって死去 1961年、大鹿村大西山の崩壊(三六災害)のがけ崩れで死去 

C通信91 : 岩石人が登場

岩石人は生きものではないがひとのかたちをしている。岩石人は主に6つの主要な造岩鉱物である石英、長石、黒雲母、角せん石、輝石、橄欖石とそのほかの副成分鉱物からなる。死者だけがこの姿を見ることができる。

C通信90 : ボディープロレス,あるいは死者のための肉体の奉納

  かざらないプロレスはうつくしいにくたいがからみあったすがたはこうごうしくもあるプロレスラーはあいてとおしあいへしあいしながらかたちをつくるにくたいのあらゆるぶいをそうどういんしてあいてをぶちのめしながらきづかいあいてをだきしめながらなげとばしのうではくからだできりひらく

C通信 89: 死者の町 ネクロポリ NECROPOLI

第二章 死者の町 ネクロポリ Necropoli The necropolis was located on top of a small hill, and the area was quiet and still. A path floated through the empty space, and if you followed it, you would arrive at the entrance to Necropolis. Ahead of the rabb…