C通信FILE:C-TRANSMISSION DRAWING展は7月6日(土)まで(終了) アセファル宇宙人について
アセファル宇宙人 「アセファル」には頭がない。バタイユは言う「首長なき共同体、頭なき共同体を求めることは悲劇を求めることなのだ。つまり首長を死なしめること自体が悲劇なのである」バタイユはファシズムの荒れ狂うこの時代(アセファルの出版は1936から1939)に新たな「共同体」を考えていた。 悲劇とはニーチェの「悲劇の誕生」からの援用で、そこではギリシア悲劇のアポロ的なものとディオニソス的なものが語られ、「アセファル」ではとくに形象をとる以前のディオニソス神の側面が強調される。…