C通信 92 : 死者の招喚
1923年、関東大震災で旧陸軍被服厰に避難し火災旋風によって焼死 1945年、特攻隊少年飛行兵として戦死 1945年、ひめゆり学徒として動員され、砲弾に当たって死去 1961年、大鹿村大西山の崩壊(三六災害)のがけ崩れで死去
1923年、関東大震災で旧陸軍被服厰に避難し火災旋風によって焼死 1945年、特攻隊少年飛行兵として戦死 1945年、ひめゆり学徒として動員され、砲弾に当たって死去 1961年、大鹿村大西山の崩壊(三六災害)のがけ崩れで死去
かざらないプロレスはうつくしいにくたいがからみあったすがたはこうごうしくもあるプロレスラーはあいてとおしあいへしあいしながらかたちをつくるにくたいのあらゆるぶいをそうどういんしてあいてをぶちのめしながらきづかいあいてをだきしめながらなげとばしのうではくからだできりひらく
第二章 死者の町 ネクロポリ Necropoli The necropolis was located on top of a small hill, and the area was quiet and still. A path floated through the empty space, and if you followed it, you would arrive at the entrance to Necropolis. Ahead of the rabb…
そこの人たちの眼はがらんどうで、そこから向こうの海の風景が見えた。 The eyes of the people there were blank, and from there I could see the seascape beyond.
生はたえず死の夢を見る。それと同じように死もまた生の夢を見る。最後の瞬間に、その人の生全体が、死から見た夢だったと気づいてもすでに遅い。それを証明する手だてはないし、その必要もない。夢は物理学の多次元のように、そこに折りたたまれたひとつの次元なのだから。 *C通信総覧はこちらから⇒ https://nagasawahideyuki.net/news/2825.html
コロナ禍のなかでは時間が倍速で飛んでいく。10月に入ってようやく車で横浜に行き、ヨコトリを見ることができた。今年はビデオ作品が充実していた。パク・チャンキョンの「遅れてきた菩薩」、アントン・ヴィドクルの「宇宙市民」などが強く印象に残った。前者では白黒反転の長編動画というのが思いのほか鮮烈で、放射能と菩薩の話にピッタリあっていた。後者に関してはフョードロフのロシア宇宙主義というものがあることさえ知らなかったが、「これが宇宙である」と新作の「宇宙市民」を見るうちに、ヴィド…
佐々木敦さんの『批評王』が出ました。(工作舎出版) 扱っている分野は思想、文芸、音楽、映画、演劇からアートまでと多彩。思うに佐々木さんはおっそろしく高性能でスピードが出るタイムマシンをもっている。実はぼくももっているのだが、こちらはぽんこつなのでいいなと思っていたら、あるときマシン同士の出会いがあった。 本の「批評王」と言う名前は、アジアの見知らぬ国の王みたいな感じだけど、実際に読むと、話を聞いているような感じなので、こちらの思考をうながされる。ぼくの2017年の展覧会「…
2020年3月末にC通信1を立ち上げ、現在C通信35まできた。この時系列でのドローイング一覧はNews(お知らせ)欄から、その文章も含めた全体はブログのcategories C通信から見ることができる。 C通信が始まってから、もう4ヵ月以上も経った。“自粛幽閉”で遠出ができないままにじっとしていると、時間が経つのが早すぎてあいだの記憶が飛んでしまったような気がする。神戸の展覧会も中止になり、展示に文をよせてくれたひとたちにはひたすら御免と言うほかない。 その間、弱ってい…
5月連休明けの神戸KIITOでの展覧会が延期になった。これは世界各地のコロナウイルスの爆発的な感染状況を追いながら、一ヵ月前から自分でも要望していたことでもあるからしかたない。何人かはこのようななかだからこそ、ひとりひとりが見に来る展覧会などはやるべきだと言う。これに対する反論もある。ぼくがとったのは個人的な理由で、感染したらアウトになる事情があったからだ。展覧会を見る立場になれば何も問題はないが、それを設営するとなると、多くの人との共同作業があり、都心に行って、新幹線に…