C通信15.- 震災、黒死病 Lisbon earthquake, Hanshin earthquake, Black Death

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一緒に行動してきたソイツは、オレを死者の国に導く水先案内人のような存在だということがわかってきた。ソイツの祖先は、17世紀の日本の鎖国令によってマカオに追放されたポルトガル人と、当時のアジアにいくつかあった日本人町にいた日本人女性の間に生まれたこともわかったが、後にその祖先がどのようにして南の島にたどりつき、そこで生まれたソイツが今の仕事をするようになったか、詳しく聞くことができなかった。 ソイツはオレが1995年生まれらしいと聞くと、その年に日本で起こった震災や2011年…

C通信13.-墜落または… Was it a crash?

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covid-X で飛んでしまった記憶を少しでも組立てなおそう。たしか乗った飛行機が不時着して友人と脱出したはずだが・・・・ ひょっとしてそれは墜落だったのでは? そこで死んでしまったのか・・・・・・ 1995年に生まれた、と聞いたことがある・・・・・・ いやもっと昔、侍たちに囲まれて生まれた・・・・・・・

C通信12.-ひとウサギ Human Rabbit

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The human rabbit said, "This is the Kotatsu of the dead. You cannot enter here. Because you don't have a body. Now get out of here! ひとウサギは言った「ここは死者のこたつです。オマエらはここには入れない。なぜならばボディーを持っていないからだ。早く出て行け!」

C通信11.-回廊 Corridor

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おれたちは日本式廊下の天井にへばりつきながら、床に落下しないようにゆっくりと進んだ。そうしてたどりついたのは 零下もすさまじい真っ黒い座敷の部屋。ひとウサギたちがこたつに入ってひそひそと話をしていた。

C通信10.-未来の記憶 Memories of the future

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声が聞こえてくる。大きな声ではなく弱々しい声がそれぞれのコロナスーツの中に響き渡っていた。「不自由をみずからのものに… もっと暗闇を… もっと引きこもりを… 選ぶのではなくくじ引きを… もっと笑いを… もっとことばを… もっとストライキを… 政治家ではなく政治を… ギャンブルではなく命を賭けて… 」 カコ? それはいつのことだろう?キオクが飛んでしまっているからわからない、というか自分というのもわからない。未来の記憶ならある。今から遡るのか進むのか、千年以上もあとの世界。人…

C通信8.-記憶喪失前 Before memory vanishes

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死の最前線でたたかったひとびと 一緒にいた友人は次の一節を読み上げた。 「人類は文明を超えて生きのびなければならない。人類は建築や絵画や小説のなかでそのときに備えている。ここで肝心なことは、人類がこの準備作業を笑いならおこなっている、ということである。この笑いはときには野蛮にひびくかもしれない。それでいいのだ。」

C通信-6. トンネル Tunnel

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