絵がリアリティをもたない?

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絵がリアリティをもたない?                                    十数年も前、美大のアトリエで「えのぐはウンコだ」と言ったとき、多くの学生が一瞬戸惑いながらも笑い、納得する場がそこにはあった。えのぐは物質ではあるが極めてまれな物質である。ここでラカンの対象aを持ち出すまでもなく、えのぐを使って絵をつくっているひとたちは、直感的にこの意味を理解し実感することができた。対象aとしてあげられているのは乳房、糞便、声、まなざしで、身体の一部が破裂した…

C通信49. 地球外生物

C通信

宇宙人アセファールはかたちをもたない。感情も持たない。記憶ももたない。そして変化する。つまり地球人と交信不可能だ。一応着ぐるみのなかにいて外見上のかたちは保っているが中身のほんとうの姿はわからない。ところがそれは確実に変化する。そのように見せるところがアセファールの最大の能力なのかもしれない。地球人はそれを見て変化ととらえる。変化とは、あるかたちが変化し、はじめのAという文脈がBという文脈に変わることでそこに意味を見つけるからだ。ところがアセファールに意味はない。もともと交…

C通信77. 岩にはなを せせらぎに唇を

C通信

オレたちはボディーを見つけることができたのだろうか?ひとウサギはそれがないと死者になれないと言った。はたしてオレたちはボディーを見つけてそこにたどりつくことができたのか?オレたちは手を集め、足を集め、腕を集め、骨を集めた。耳を、鼻を、目を、指を集めた。そうして集めた四肢を世界にばらまいていった。そうして死者がいつでもこの地から生まれでることができるようにそれらを正確にばらまいた。同時に時間を組み立て直した。少なくとも線時間を解きほぐし平面上にばらまいた。その時間図では生者も…