ようやくそれを登り切ると、目の前には波?…さかさの波のようなものが現われた。

 

 

           股のぞきをしてみると、たしかにそれは浜に打ち寄せる波だった。

 

 

 波はくだけ散りながら、さまざまなひとの顔を散らし放った。それらはしぶきから生まれでてくるようにも見えるのだが、じっと見るまもなくすぐに消えてなくなった。これが延々と繰り返された。 

 

 

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