C通信139: 乳海攪拌 ( The Churning of the Sea of Milk )

C通信139: 乳海攪拌 ( The Churning of the Sea of Milk )

2024年9月18日

アスラが居並ぶ。左側の神々の姿よりも魅力的だ。みんなでヴァースキ竜王の尻尾をもって引っ張っている姿だ。アスラは神族に対して魔神とされてしまうが、これはアーリア人に抑圧された非アーリア系の土着の人びとの神だったからとも言われている。

それにしてもなぜ乳海なのか?                                   かつてアムリタを飲みすぎたブラフマーが吐き出した巨大な牝牛の乳が大海に集められ、その海が乳海になった、というはなし。あるいは1000年をかけて攪拌すれば海も乳状になるというのもある。海に棒状の山を突っ込んでかき回すところなど、そのまま性交を思わせるし、それが乳海になるのもなまめかしい。いやこれは昔からつづく牛乳からバターをつくるときの行為だともいう。                  宇宙的に見れば、これは銀河系がかたちづくられる姿でもある。