C-PAINTING Ⅱ  顔の逆襲 <Attack of Faces>

C-PAINTING Ⅱ 顔の逆襲 <Attack of Faces>

2025年4月2日
<Attack of Faces>

<Attack of Faces>は、夜眠る時に目を瞑ると多くの顔が頭に浮かんでくることに端を発している。そこには知っている顔もあれば全く知らない顔もある。死者もいれば、生きている人も不明の人もあり、何が出てくるのかわからない。だから下絵は、まず私が知り得た人の顔を22人並べて描いて寝かしておき、それが何ヶ月か経ってその人らの記憶が薄れようとしていた頃、再び上描きするようにえのぐをおいていった。寝かしておく期間は早くて一ヶ月ぐらいだが数年かかることもある。                    えのぐは筆先につけるのではなく、筆の柄の方につけて色ごとに直線状においていく。それからカオス、えのぐ、いろ、かたちのバトルの中へ入っていく。いくつかの見知らぬかたちが浮かび上がり、それを壊し、消して、また何かが浮かび上がる。色は囲碁の戦いのように、自陣を付置して包囲したかと思うと包囲され、それを繰り返しながら交わる。メチャクチャな絵だがやっていておもしろい。