****ウィルスは、必ずなにか生物の細胞に感染しないと増殖しないので、普通は生命にいれません。最近の研究から、ウィルスの起原がわかってきました。ウィルスもその昔は生物でした。ある種の生物が他の生物細胞に感染して増殖しているうちに細胞のなかでないと増殖しなくなってウィルスになったのです。つまり、ウィルスは元は生命ですが、ウィルスになってしまったモノは生命とは考えない方が良いと思います。—山岸明彦(東京薬科大学生命科学部教授(分子生命科学科極限環境生物学研究室)による葛飾区博物館での講演質疑応答から****

****第2の説はDNA生物が出現する以前のRNAワールドの時代の面影を残したものという考えです。地球ができたのが46億年前で、一番古いDNA生物が出現したのは38億年前といわれています。それまではRNAの世界と考えられています。現在の生物はすべて遺伝情報としてDNAを持っていますが、ウイルスだけは例外でRNAを遺伝情報としているものが数多くあります。たとえば、エボラウイルス、ニパウイルスなど、エマージングウイルスのほとんどはRNAウイルスです。そこで、これがRNAワールドの遺物ではないかというわけです。第3の説は、細胞の遺伝要素の一部が細胞から飛び出したものという考えです。ウイルスはさまよえる遺伝子というわけです。この説が現在ではもっとも受け入れられています。https://www.jsvetsci.jp/veterinary/zoonoses/151.php****