C通信 112: 地層

C通信 112: 地層

地層のほとんどは海底にあったものが隆起してできた。降り積もった生物の死骸が幾重もの層になり、それがプレートの力で褶曲され露出している。にんげん人たちは幾重ものその層の数ミリの層を形成するだろう。そのまた極小の層として戦争の跡も虐殺の跡も刻まれる。                      何万年、何千万年も経ってそれらの層は変異として現われるだろう。6600万年も前に地球に隕石が衝突し、恐竜たちが絶滅したことを表すK-T境界のようにたしかに層は形成されるはずだ。だがそれを見るのは誰だろう?そのときにんげん人たちは存在するのかどうか?