C通信41.-こたつのなかの死の山 Dead mountain in KOTATSU
いつのまにかオレひとりになっていた。天井を這って進んだ友人はもういない。そうしてまたもやひとウサギのあのこたつにたどりつく。そのひとりが手招きをしてこたつに入るように誘った。そこに足を入れた途端、からだがくるりと宙返りして頭からこたつのなかに入ってしまった。 こたつのなかには黒々とした死の山がそびえ立っていた。一艘の小さな舟でその波止場のような所に着くと、上へと延びる階段があり、オレはそこを登った。おかしなことにその階段は登っているのに、落ちていくような、あるいは下がってい…