ここでオレたちの前に、ふたたび不死の人<C通信57. Immortal 不死のひと>が登場する。この老人の証言はこうだ。「わしが見たのはローカルな駅、たとえばカワゴエとかタジミとかナルトのような駅のホームでおこったできごとなんじゃ。列車が止まっていてわしはそのなかにいるんじゃが、それがなんと怒鳴り声や威嚇の声であふれていてな、みんなナイフ、割り瓶、こん棒を手に手にもって“敵”をやっつけようとしているところらしいのじゃ。でもなんかその人たちは肌の色が褐色がかっていてな、よく聞き取れない外国語でわめいているようなんじゃ。わしは恐さに震えながら言ってやったんじゃ『おい、待てよ!ここは列車の中だぜ、外には運行管理屋がいるんだぜ・・・』                  その声が届いたか届かないその瞬間、彼らは殴り合ったり刺したりし始めた。でも血は流れない。声も聞こえない。暴力は続く、列車もゆっくり動き出す。あーあ、始まっちゃった。でもでも・・・みんな列車の中に閉じ込められているじゃ・・・みんなハコのなかで始まるんじゃよ。ハコをつくって運行している奴らが一番の暴力なんじゃが、ハコのなかではそれに気がつかないで同胞をやっつけようとするんじゃ。                            ウンそうじゃ、映画の中でも道化者はハコに入ってハコから逃げたじゃろう。アノニマス(ハッカーではない)を守り、逃がすのがハコでそこは暴力場ではないんじゃ」