永い眠り…ほとんど死と変わりないような眠りのあとに、そいつは自分が植物になっていることに気がついた。移動はできないが上は光に向かい、下に熱を感じていた。それは太陽とマグマのことである。植物は、地の表面を移動しながら生きている人間に比べて遥かに宇宙と繋がった存在なのだ。だから移動の必要もなく、宇宙に行くことさえ必要ない。人間はほかの動物よりも地熱から離れてしまったので、自らの熱を“文化”という名で起こさざるを得なかった。その発展とともに快適な生活を目指し、究極的には原子力発電なる永遠の熱を手に入れたのである。しかしそれには廃棄物がる。その十万年先のことまでは考えなかったので、それらを地表とマグマの間の硬い岩盤に暫定的に貯蔵するしかなかった。        <生きている地球の奥腹にぶち込まれた廃棄物が、何万年もたってどうなろうと知ったこっちゃない!>