C通信32.-宇宙飛行士のミイラ、ラスコーのロケット Time capsule astronaut mummies
カプセル状の物体に包まれたミイラは、短いスパンの時代のなかでは「古代文化の遺産」とされたが、千年万年という時間のなかでは、地球から出発して再び帰還した宇宙飛行士のミイラであることが定説となった。23で触れた宇宙船「オリヅル号」の乗組員であることがわかったのも、巻いてあった布に付着していたDNAの分析からだった。この時代はまだ宇宙飛行士は肉体を持っていたのである。だから死が厳然としてあり、ミイラになることもできた。それから数千年も経った時代の飛行士は肉体がなかったからミイラに…