「ニューウェーブ 現代美術の80年代」

「ニューウェーブ 現代美術の80年代」

2018年11月21日
「ユリーカ」 1984年

 関西の国立国際美術館では11月3日(土)から来年1月20日(日)まで「ニューウェーブ 現代美術の80年代」が開かれている。趣旨にあるように“1990年代、2000年代と下るうちに、どのように変化していったのか”が見れるといい。

 80年代は絵画の“解禁”があり、90年代、00年代と絵画はフォーマリズムをステップにすることでひとつの隆盛を見たが、10年代、とりわけ日本では2011年以降、芸術としての根拠が希薄になっていったように思える。絵画=芸術はすでに成り立たない。絵画は今、その根拠を見つけなければならない。根拠なんてないのかもしれないが・・。でも絵画を聖域に囲い込まず、その根拠をつ・く・らなければならない。

 で、80年代のこの作品、当時何を発見したのだろうか?もっとも大きかったのは”えのぐ”の発見かもしれない。”えのぐ”は”うんこ”であることを発見した。またその頃のメモには「筆はさかなである。ぼくの絵には水と切断がつきまとっている」とある。