C通信27.- ラスコーのはらわた A trail of entrails in Lascaux
今から1万7千年も前のこと、ラスコーの洞窟壁画を描いた人たちは未来のことを想像しただろうか?人間が手術によって腸(はらわた)をさらけ出される目にあったり、またひとが自らのからだを自ら停止させてしまうことを思い描いただろうか? 否…けれども生とともに死は身近にあった。 「井戸状の空間」に展開された「絵」は過去の図であるとともに、どこか遠い宇宙の惑星の光景のようにも見える。時間はループする。野獣に襲われるグラディエーターの図が、現代のコロナウイルスによって襲われる貧困層のひとび…