「大きいゴジラ、小さいゴジラ」川越市立美術館(展示のポイントはNewsから)

美術関連

 2012年8月の「大きいゴジラ、小さいゴジラ」展の時はみんながうなされるようにゴジラを描きまくった。それは震災からまだ間もないということもありある種の共感意識が芽生えたせいかも知れない。  それから一年半、震災からは3年となる今回の展示はちょうどゴジラ誕生から数えて60年になる節目の年でもある。そんなことを知らずに2008年に描いたゴジラの絵がきっかけとなりここまで多くの人が参加する展示になったことに正直、驚いている。  ここで展示に至った経緯を簡単に述べておきたい。  …

パン屋さん、ムサビ修了、卒制(2014)

美術関連

 2月25日から川越市立美術館で開催される「大きいゴジラ、小さいゴジラ」の準備で忙しい。今回はわたしが企画・総合制作のような役割を担っているので総勢30名ほどの武蔵野美大生への作品指示やコンセプトの作成などで毎日フル回転の状態だ。詳しくは「お知らせ」を参照して欲しいが、その準備のためにこのブログが少し休止状態になっているのが残念である。   最近読んだ本で感銘を受けた『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』のことももっと早くとりあげたかった。こんな生き方ができたら最高だと思わ…

保坂毅展

美術関連

 保坂毅が清澄白河のアルマスギャラリーで展示をしているので初日(1/18)に見に行った。  正面の作品がおもしろい。縦長の3点の作品は縦のストライプ、同じ半円形の繰り返しとその隙間を埋めるグレイのグラデーションから成り立っているが、グレイの微妙な明暗の違いによって半円形の反復が変化あるものに見えてくる。  縦長の物体が妙に生々しく見えてくるのだ。  保坂の作品は、いつも反復から生まれる微妙な変化がこちらの視覚の思い込みを裏切ってそこにあり得ない現象を引き起こす。その裏切りが…