ベーコンの犬の絵

日常

Y: ベーコンの犬の絵、見た? H: あの絵すごい、いいよね。マイブリッジの写真をもとにして描いているようだけど、時間を停止させた写真の反対をいくようで、延々とこの時間が続いていくような恐怖があるな。映像に近い感じもある。 Y: だけれどあの絵はガラスが光っていて見づらいよ。 H: そうそう、右に行ったり左に行ったりなかなかよく見えないけどそれもおもしろい。 Y: あれはベーコンの指定なんだろう。金の額縁といい、光ってよく見えないガラスといい「この絵、凶暴につき・・」って感…

『精神世界、物質世界』、『博士の異常な愛情』

日常

 桜沢如一の「無双原理・易」には次のことばが出てくる。 「西洋人は、東洋人にとって地理的には反対の世界、すなわち裏側に住むばかりでなく、思想的にも反対の世界に住んでいる。われわれ日本人が空気のように感じている精神世界は、彼らにとっては、とても分かりにくい世界であって、彼らが物質世界をいかに深く生きているかということは、われわれには完璧には分からないのではないかと思われる。」(この著は1931年にパリで出版され、今またマクロビオティックの原点として注目されている)  よく言わ…

山田正亮さんのこと

日常

 待望のアートトレイスプレス第2号が出ました。特集には山田正亮さん、インタヴュー記事として宇佐美圭司さんが載っています。 この数年の間に相次いで鬼籍に入ってしまいましたが、お二人ともにわたしにとっては尊敬する大切な師でした。さきにも書いたように宇佐美さんは大学で10年近く一緒にやってきた同僚でもあり、絵画論をぶつけた師なのですが、山田さんは画廊で知り合った画家としての先輩、そして師でした。  山田さんとの思い出はたくさんあり、そのことばにさまざまな影響を受けたひとりですが、…

宇佐美圭司さんのこと

日常

 わたしの個展のあいだに宇佐美圭司さんが逝去されました。宇佐美さんはわたしに「ムサビに来ませんか?」と言ってくれた人で、そのときの電話は今でも覚えています。丁寧さと率直な話し振りに、はじめは学生かと思ったものです。  それからの付き合いは、油絵学科での絵の話やBコース(現代美術系)の確立などいろいろあるのですが、わたしが思い出すのは裸の宇佐美さんの姿です。と言っても、それは正確には水着姿のことです。彼は吊るしのジャージーを着て大学に来ました。そして助手の岸本くんやわたしと一…

手ぬぐいを線画でやりました

日常

“てぬぐいをやりませんか”という注文が大学の出版局からあり、おもしろそうなので引き受けました。だるまの「大小」やアヤメの「大小」などいろいろ描いたのですが、最終的にこの「スターフラワー」(ボリジ)になりました。気に入って草むしりのほおかむりに使っています。 詳しくは以下のリンク先へ http://www.maugoods.jp/goods/999061/http://www.maugoods.jp/goods/999060/