C通信 120: ネクロポリからひとウサギの部屋へ
オレたちはネクロポリを経て、またひとウサギの部屋にたどりついた。いや、たどりついたのではなく離れようとしていたのかもしれない。だからひとウサギはもう何もことばを発することもなく、しずかにこたつに入っていた。 オレとソイツは死ねなかったのか?それともボディーを得てほんとうに死者になることができたのか?それはわからない。たしかなことはオレたちが石と話ができるようになったことだ。脳を捨て、バラバラになった身体を石や植物や動物に投げ出した。 アセファル宇宙人は石化の練習に明け暮…