見る、掘る、話す・福竜丸展示、“ゴジラ”トークと穴掘りイベントのお知らせ

お知らせ

 「大きいゴジラ、小さいゴジラ」は2012年8月の「ムサビる!」の展示ではじめて発表されました。その後場所を変え、2013年3月に川越市立美術館で同名の展覧会、9月には原爆の図丸木美術館で「第五福竜丸ゴジラ1954→2014」展の主たる企画として展示され、今回の第五福竜丸展示館での展示となりました。その都度展示内容に変化を加え、その美術館の特徴をふまえた展開となっています。この展示は長沢秀之が企画し、武蔵野美術大学の学生たちが制作に参加するというかたちになっています。その根…

「絵画のなかのあらゆる人物は亡霊である」

お知らせ

 さて今度は私自身の展覧会のお知らせです。 11月8日(土)から29日(土)までギャラリーモモ 両国での展示となります。 初日のオープニングレセプションは18:00〜20:00まで。 展覧会名は「絵画のなかのあらゆる人物は亡霊である」そのコンセプトは展示情報覧(Exhibitions)に掲載してあるのでご覧ください。油彩7点とドローイング約20点の展示となります。

「絵画のなかのあらゆる人物は亡霊である」展示コンセプト

展覧会情報

  絵画のなかのあらゆる人物は亡霊である。それは死者の像である。 なぜ絵画がそこに亡霊を呼び込むことになるのだろうか? なぜそこに死者が出現するのだろうか?  夢幻能において、亡者は橋懸かりをへて能舞台に出現する。橋懸かりとは言うまでもなく、この現実とあの世との境にあるものだが、絵画の構造もこの橋懸かり的な意味を持つ。  木枠とキャンバス・・・白い下地が塗られた表面は、この現実が続く境目の位置にあり、そこから先、キャンバスの向こう側は誰も知ることはできない。それはあたかも橋…

丸木美術館「ゴジラ」展の反響、ゴジラの逆襲

お知らせ

原爆の図 丸木美術館での「第五福竜丸ゴジラ1954→2014」展の展覧会評が出てきたので その一部を紹介します。ここに上げるのは順に朝日新聞、東京新聞、中国新聞の順です。その下の 写真は今回の展示のメインとなる「ゴジラの逆襲」。美術館の高い壁面に掛かる小さいゴジラが下の 鏡に向かって落ちてくるようなイメージです。壁面には大きなゴジラの顔が描かれ、その線上に小さい ゴジラが引っかかっているという状態。大きいゴジラがあってそこからまた無数のゴジラが生まれた という今回の展覧会の…

「第五福竜丸 ゴジラ 1954→2014」 丸木美術館

展覧会情報

  9月13日(土)から丸木美術館でゴジラの展覧会が始まる。  正式な名称は「第五福竜丸 ゴジラ 1954→2014」で会期は11月15日(土)まで。学芸員の岡村さんが川越市立美術館での「大きいゴジラ、小さいゴジラ」展を見、九月に予定していた展覧会に展示しないかというお話をいただいた。丸木美術館といえば、丸木位里さん、俊さんの原爆の図で知られているが、私の好きな丸木スマさんの絵も多数展示されている。展示の巡回の可能性も考えていたこともあり二つ返事で了承した。  粟津潔さんの…

ゴジラ展のポイント

お知らせ

1、小さいゴジラは2011年3月11日に生まれた。小さいゴジラは見えない。 見えないこと、見えないものを想像する。 (わたしにとっては小さいゴジラとは3.11の福島原発事故で飛散した放射能であり、この災害をもたらしたわたしたち自身の姿でもある。小さいゴジラはわたしたち自身のうちに棲まうものなのである。かつての大きなゴジラは建物を破壊しまくったが、今のゴジラは家のなかにいる。ゴジラがその地下室に小さくなってじっとしている作品があるのはそのような意味がある。あるいは映画のゴジラ…

「大きいゴジラ、小さいゴジラ」展示コンセプト

展覧会情報

           『大きいゴジラ、小さいゴジラ』(川越市立美術館)    —長沢秀之—  「大きいゴジラ」は、1954年の映画「ゴジラ」*(注2)をもとにしています。戦後まもない時期につくられたこの映画は暗く陰鬱で決して娯楽作品とはいえませんが、それゆえに私たちをひきつけてやまない不思議なちからをもった作品です。1954年と言えば米ソ冷戦が激しくなった頃であり、アメリカが南太平洋のビキニ環礁で水爆実験をし、折からマグロ漁船の「第五福竜丸」の乗組員がその実験の放射能をあび…

川越市立美術館「大きいゴジラ、小さいゴジラ」展 チラシ兼ポスター

お知らせ

「大きいゴジラ、小さいゴジラ」展が2月25日(火)から始まりました。チラシのコメントは、前回いち早く感想を寄せてくれた横浜美術館の天野太郎さん、栃木県立美術館の山本和弘さん、それから美術批評の椹木野衣さんにお願いし、関係者として「ムサビる!」代表の三澤一実さん、12年の展示会場となった中学校の先生だった山田猛さんにも一文を寄せてもらいました。またこの展示の”コンセプト”は展覧会情報欄に、”展示の経緯”はブログ欄にあげましたのでご覧下さい。

「心霊教室」冊子完成

お知らせ

「心霊教室」の冊子が完成しました。デザイン、編集は「大きいゴジラ、小さいゴジラ」の時と同じ鈴木壮一さん。ドローイングとそれにつける文章をいかに組み合わせるかがポイントでしたが、彼はA4サイズの画集をつくりそれをふたつに切って分解し、さらにそれを帯と本体として組み立てる方法を考えてきました。  そんな作り方があるのかと思いましたが、制作のコンセプトはそのまま出るから問題ありません。予算的にも節約型ですがその分手間がかかります。鈴木さんは製本技術も持っているからそこにお任せする…

リニューアル

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ホームページをリニューアルしました。枠組みを取ってシンプルにしたので見やすくなったと思います。つくってくれたのは保坂毅くんというムサビ油の卒業生。彼は神奈川県立近代美術館(葉山)の「プライマリーフィールドⅡ」展にも選ばれた若い作家です。わたしは彼の作品が好きで2点ほど買ってもっていますが、シンプルながら微妙に違う表情を見せてくれます。詳しい情報は以下のURLを参照してください。 http://takeshihosaka.net/