アートのなかの“生きもの”は亡霊?
アートのなかの“生きもの”はすべて亡霊です。それは以前から感じていたことですが、その思いを強く持ったのは、先日神戸の六甲山に「六甲ミーツ・アート 2012」を見に行った時でした。 木村幸恵の“クリスタル・オーガン”(*写真参照①) はオルゴール館での展示でしたが、透明素材を使った作品は小さな一室の古い家具(オルゴール)に囲まれて出現した亡霊、あるいは幽霊のように感じられました。それが“もの”なのに、まるで生きているかのように出現していることに新鮮な驚きをもち、いままで見てき…